製造工場、精油所、地域暖房設備などの産業施設、またリゾート、ショッピングモール、オフィス用高層ビル、大学、データセンター、病院などの商業施設では、燃料源にクリーンパイプライン天然ガスを使用するCat®CHP(コジェネレーション)システムの導入により、オペレーティングコストを削減できます。Catガス発電装置は、電気負荷には電力を、施設での熱の需要に対しては熱エネルギーを同時に供給することができます。個別の近隣地域の電力およびガスボイラーの場合は効率が50 %に満たないことが多いため、Cat CHPプロジェクトのメリットがさらに高まります。
天然ガスを燃料とするすべてのCatエンジンは、熱回収などの用途専用に構成できます。このエンジンは電力を供給するCatガス発電機を駆動し、ジャケットウォータや排気冷却回路は熱交換器(CHPが導入されていない場合はラジエータ)を通り、エンジンからの排熱をお客様の温水または蒸気回路に送ります。この温水または蒸気は、吸収または吸収冷却装置を導入している場合の施設の冷房(トリジェネレーション)も含む、施設のプロセス、暖房、換気、およびエアコン(HVAC)要件に効率的に使用できます。
Caterpillar社はコジェネレーションパッケージをカスタマイズしてご提案します。その内容には、エンジンの熱エネルギーを取得し、産業施設に送り込むために必要な機械装備なども含まれます。また、排ガスの後処理により、非常に厳しい排出ガス規制や、ユーティリティグレードの並列スイッチギヤによる、地域の電力網への余剰発電力の販売にも対応します。
このようなシステムによるエネルギーコスト削減総量は、地域のエネルギー価格とポリシーによりますが、総合的な所有コストとオペレーティングトコストを相殺する以上の効果があり、わずか2、3年で回収できる可能性があります。