北米および日本向けリリース: 2021年8月
リリース番号: 471PR21
新しい油圧ショベル用Cat® Commandにより、一部のCat油圧ショベルのリモートコントロール操作が可能になります。油圧ショベル用Commandを使用すると、危険性の高い運転環境でオペレータが機械に搭乗しなくてもすむため、オペレータの疲労を軽減して生産性を高めながら、機械操作の安全性を強化できます。20 ~ 40メートルトンサイズクラスにわたるCat油圧ショベル6機種、Cat 320、323、326、330、336、340モデルは、 視野方向と非視野方向のいずれかのリモート操作コンフィギュレーションを装備できるようになりました。
Cat油圧ショベルをCommand対応にするには、新品または既存の保有機械用のディーラ装着のフィールドキットを使用します。優れた視界を提供するこのキットは、Commandステーションからの非視野方向操作用のカメラを複数台備えているため、機械の周囲を見渡せるほか、作業現場のビデオ映像をストリーミングすることもできます。カメラとともに、インジケータライト、マイク、無線受信器、アンテナがすべてキャブ最上部に取り付けられており、損傷リスクが最小限に抑えられています。
Commandは、油圧ショベルの電子機器と密接に統合されており、機械の応答性はキャブ内で操作する場合と同じであるため、安全な距離から高レベルの生産性を維持できます。機械に搭載されているグレードアシスト、スイングアシスト、eフェンスなどのテクノロジ機能も、リモートで設定したり有効と無効を切り替えたりできるため、キャブ内から手動で設定する必要はありません。油圧ショベルのリモート操作と手動操作は、グラウンドレベルスイッチを通じて効率的に切り替えられます。
油圧ショベル用Commandを使用すると、ユーザは安全な場所から不自由なく掘削や吊り作業をコントロールしたり機能を追跡したりできるため、採石場での破砕などの破壊的なプロセスの直後から生産を再開することができます。また、不安定な地面条件やブラウンフィールドでの操作、沿岸作業、解体、廃炉、港湾作業などの幅広いプロジェクトで安全性が強化され、機械の生産性が高まります。
柔軟性の高い正確なコントロール
油圧ショベル用Commandは、身体的制約により機械に搭乗できない人に門戸を開いたり、新しい世代の作業員を引き付けたり、ベテランのオペレータの勤続期間を延ばしたりすることで、労働力不足の解決策となります。オペレータが機械に搭乗しなくてもすむため、経験の浅いオペレータのトレーニングも容易に行えます。
Commandシステムには、2つの異なるリモート操作オプションが用意されています。一時的または緊急時のリモート操作に最適なCommandコンソールは、作業現場に通信インフラストラクチャを構築する必要がなく、快適なショルダハーネスで支持された軽量でコンパクトなコンソールを通じて視野方向の機械コントロールを行うことができます。最大400 m(437 yd)離れた場所からの機械コントロールを可能にするコンソールは、油圧ショベルのどの機能を制御する際も応答の遅延が実質的にありません。安全機能が内蔵されており、リモートシャットダウンスイッチを押したり、無線通信が喪失したり、コンソールが通常の操作位置から45度を超えて傾いたりした場合は、油圧ショベルのすべての動作が停止します。
新しいCommandステーションでは、作業現場やそこから何kmも離れた場所にあるエアコンの効いた快適なオフィスから非視野方向操作を行うことができます。距離は、無線ネットワークの能力のみに制限されます。シフト変更のための休車時間や作業現場への移動の必要が減り、オペレータは、1つのステーションから1箇所以上の現場にある最大5台の機械を容易に制御できます。
現場での機械の動作振動による疲労がなくなるCommandステーションは、キャブ環境を反映してカスタマイズされており、ユーザは従来の機械コントロールをシミュレーションしている使い慣れた快適なシートに座って作業できます。ステーションの設計にはジョイスティックコントロールとフットペダルコントロールが含まれており、弊社のすべてのCommand対応機械を操作できます。ユーザの正面にはユニバーサルスクリーンマウントが配置され、油圧ショベルのカメラ表示が見やすくなっており、キャブ内ディスプレイに似たタッチスクリーンモニタで機械コントロールを行うこともできます。
油圧ショベル用Cat Commandの詳細については、最寄りのCatディーラにお問い合わせいただくか、https://www.cat.com/commandforexcavatingをご覧ください。
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