新しい次世代のCAT® 906、907、および908コンパクトホイールローダは、簡単で直観的なコントロール、機能豊富なオプションを提供し、オールラウンドに質の高い駆動性能を発揮します。

全世界向けリリース（アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスタン、ロシアを除く）: 2022年5月
リリース番号: 192PR22

CAT^® Mシリーズコンパクトホイールローダの成功を受け継ぐ新しい次世代のCAT 906、907および908ホイールローダは、オペレータの作業環境を向上させるとともに、小型のプラットフォームで大型のホイールローダモデルの快適性を提供するために独自のCATテクノロジを活用し、再設計により運転室を向上させています。新しいCAT C2.8エンジン、アップグレードされた駆動系とパワートレーンが、高速走行を実現し、ドライブトレインの性能を高めています。油圧システムと構造は、オーバーホールを経て、新規モデルとして多くの用途に最適に対応します。

改善されたオペレータの作業環境

新しい密閉加圧式のキャブは、オペレータの作業環境を向上させながら、キャブの清掃を容易にする高位置のフロアペダルや2箇所のドアなど、以前の設計と同様の機能要素を維持しています。より大型の標準サイドミラーに加えて、オプションのパラボリックレンズと電熱式ミラー、フロント/リアのカメラオプションにより最適な視認性を確保しています。新しい一体型のフロント/リアキャブフロントウィンドウにより、ワイパの範囲が60 %拡大しています。

コントロールはシートに取り付けられ、人間工学に基づいて新しいローダの操作性を向上させています。多機能なジョイスティックにより、オペレータはジョイスティックから手を離さなくても、走行の方向と速度、比例補助流量、ディファレンシャルロックを制御し、一定の油圧流量を保つことが可能で、運転の安全性を高めています。より大型のCATホイールローダと同様に、企業では新しいヒータ/ベンチレータ付きプレミアムシートを含めて、一連のシートのうちから選択できます。

ローダアームに取り付けられた高精細ロータリセンサを備えるキャブ内でプログラム可能な新しいキックアウトは、このクラスサイズで初めて採用されたもので、地上や最大高のダンプストッパへのバケットの衝突に起因する望ましくない衝撃および振動からオペレータをより強力に保護します。また、適切なキックアウトの作動により、バケットカッティングエッジの耐用年数が最大20%延長されます。オペレータはキャブを離れなくても、キャブ内でボタン操作により上部、下部、アタッチメントのキックアウト位置を設定できます。またシリンダの緩衝機能によって、オペレータの保護性能が高められています。

新しいキャブ設計の中核となるのは、一連の機械運転情報をリアルタイムで提供する次世代のコントロールモニタです。これによってオペレータは、ハイドロスタティックトランスミッションの応答性、自動エンジンアイドルシャットダウン、およびユーティリティーパワートレーンモードを構成でき、走行速度とエンジン回転数をより直観的に制御することが可能になります。こうした機能は、油圧機械式のアタッチメントを操作する場合に理想的です。 

パワートレーンのアップグレード

CAT製品向けに特別に設計された新しいCAT C2.8エンジンは、以前のエンジンと同じ55.7 kW（74 hp）の定格出力（グロス）を提供しながら、トルクを13 %高めており、走行性能とけん引力が向上しています。CAT C2.8は、代替排出ガスパッケージを利用可能で、EU Stage Vおよび米国EPA Tier 4 Final排出ガス基準に適合します。作業中にシフト可能なトランスミッションは、40 km/h（25 mph）の高速走行を可能にし、さらに燃料タンクの容量を906で30 %、907および908で12 %高めることで、作業サイクルを延長します。

ホコリの多い環境で作業している場合は、新しいリバースファンオプションにより、冷却コアが清浄に維持され、温度制御の効率が高まります。オペレータはキャブ内のソフトタッチボタンを通じて、システムの停止、自動モードでの作動、一時的な作動を設定できます。自動モードでは、10分ごとに10秒間、工場設定値を使用して方向を反転します。オペレータは、新しいコントロールモニタによって自動リバースの頻度と期間を簡単に変更できます。

拡張された油圧システムと構造

これらの次世代型ホイールローダは、油圧機械式ツールを駆動しながらリフトとチルトによる多機能性へのニーズを満たすために、新しい標準圧力補正バルブを搭載しており、これによってオペレータは作業装置を制御しながら、同時に油圧機械式アタッチメントをシームレスに作動させることができます。作動補助圧力の増加により作業はより容易になり、ステアリングの向上でオペレータの疲労が軽減します。

オプションのスキッドステアカプラに変更することで、フォークタインの設定時にカプラを通じた視認性が向上します。さらに、コンパクトホイールローダフォークカートリッジの再調整により、前方の視界が向上します。すでに従来から際立っていたCAT機械の処理容量に加えて、バケット容量が全面的に向上しました。

このクラスサイズで初めて、オプションのCAT 908ハイリフト構成が利用可能になりました。これは、農業、産業、および廃棄物処理市場におけるお客様に最適な構成です。ハイリフト構成は、リバースファンオプションと組み合わせることで、農業において作業効率と信頼性を高めます。新しい908ローダは、ソリッドタイヤとハイリフト構成が利用可能であることから、産業廃棄物の処理用途に最適です。

高効率、高輝度のLEDライトオプションは、作業/走行用ライト、および光量が少ない作業エリアを照らすフード下サービスライトの両用途で利用可能になりました。タスク型LEDフード下ライトは、環境光の乏しい状況で整備作業を容易にします。CAT LED走行ライトのボディに組み込まれたユニークなレジスタバンクにより、寒冷地での作業でランプアセンブリが十分に暖機され、氷雪を溶かすことで通常のLED走行ライトよりも効率性を高めています。

製品仕様

*標準リフト構成
**用途およびマテリアルの密度に応じて、3つのモデルすべてで一連のバケットサイズが利用可能です。

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