Assist機能はより簡単な作業を支援し、特に経験の少ないオペレータに役立ちます。ブレードおよびステアリング機能の一部が自動化されているため、経験が少なくてもベテランのオペレータの生産性に近づくことができます。経験豊富なオペレータは、労力や疲労を軽減でき、より迅速かつ正確に作業することができます。
- ARO with Assistパッケージは、D4ドーザに標準装備されています。
- CAT GRADE with Slope Assist™は、GNSS/GPS信号がなくてもブレードをあらかじめ設定した位置に自動的に維持します。ハードウェアやソフトウェアを追加する必要はありません。3Dを装備した車両の場合、完全な3D自動操作とSlope Assistを簡単に切り替えることができます。
- Steer Assist(ステアアシスト)**は、トラックステアリングとブレードチルトステアリングを自動化します。平坦地や横斜面において軽い負荷または大きな負荷がかかった状態で直進走行を維持できるため、オペレータの疲労が軽減されます。ステアリング入力が最大75 %削減されます。GNSS/GPSは不要です。
- Stable Blade(安定ブレード)はオペレータの入力とシームレスに連携し、手動での操作の際、滑らかな表面を仕上げるのに役立ちます。
- Blade Load Monitor(ブレード負荷モニタ)は、地面の状態に基づいて、最適なブレード負荷と比較した現在の負荷に関するリアルタイムのフィードバックを提供します。車両の負荷とトラックのスリップを能動的にモニタし、オペレータが最適な押出し機能を発揮できるよう支援します。*
- トラクションコントロールにより、トラックのスリップを低減し、時間と燃料を節約するとともに、トラックの摩耗を緩和できます。*
- AutoCarry(オートキャリー)によりブレード上げを自動的に行うことでブレード負荷を一定に保ち、トラックのスリップを低減します。*
- Slope Indicate(スロープ表示機能)は、メイン車両ディスプレイに含まれており、横斜面や上り勾配/下り勾配を表示して、傾斜面でのオペレータの作業をサポートします。
- Attachment Ready Option(ARO、アタッチメント対応オプション)は、GRADE with 3D、AccuGrade、UTS、またはその他のグレードコントロールシステムをディーラが設置する際の配線用装備と取付け用装備を提供します。
*この機能は屋内またはGNSS/GPS信号を利用できないエリアでは動作しません。
**2024年初旬に利用可能になる予定です。
CAT AssistおよびGRADEテクノロジはバックグラウンドで機能し、さまざまなスキルレベルのドーザオペレータを助けるもので、特に経験の少ないオペレータにとって便利です。これらの組込み済みのテクノロジ機能の有効性を実証するために、Caterpillarは、これらの機能のテストを実施しました。新人オペレータ2名とエキスパートオペレータ2名がスロットドージング、トラックダンプによる砂の敷均し/仕上げ整地、および横斜面での作業を実施しました。各オペレータは、それぞれのタスクを3回(手動、Assistテクノロジ機能の使用、およびAssistとCAT GRADE with 3Dの併用を各1回)実行しました。チームでは、生産性*、効率**、完了時間、仕上げ整地の質、およびオペレータ入力を測定しました。
スロットドージング- 生産性と効率 – 手動での作業の場合、新人オペレータはエキスパートに比べて9 %低い生産性でしたが、Assistを使用した場合、エキスパートと同程度の生産性になりました。
トラックダンプによる砂の敷均し/仕上げ整地- 完了時間 – 手動の場合、新人オペレータはエキスパートよりも49 %長く時間がかかりました。Assistを使用することで差が17 %に短縮され、GRADEを追加すると差が9 %になりました。
- ブレード入力 – 新人オペレータのブレード入力は、Assistにより45 %減少し、AssistとGRADEを使用することで55 %減少しました。エキスパートオペレータのブレード入力は、Assistにより32 %減少し、AssistとGRADEの場合は53 %減少しました。
- 仕上げ整地の質 – テクノロジを使用することで、新人オペレータの仕上げ整地の質は最大51 %改善され、エキスパートオペレータの仕上げ整地の質は最大27 %改善されました。テクノロジを使用した場合の新人オペレータの仕上げ整地の質は、エキスパートオペレータの手動の場合と同程度になりました。
横斜面/Steer Assist(ステアアシスト)- ステアリング入力 – 新人とエキスパートオペレータのステアリング入力は、前進の場合に75 %削減され、前進と後進を合わせて67 %削減されました。
*単位時間に移動したマテリアルの量
**燃料/尿素水(DEF、Diesel Exhaust Fluid)の単位量あたりに移動したマテリアルの量
2022年8月にCaterpillarが実施した調査より
- CAT C4.4エンジンは、米国EPA Tier 4 Final、EUステージV、日本オフロード法2014年基準、および韓国ステージV排出ガス基準に適合しています。
- D4は、CO2の排出量が従来のD6K2よりも最大5 %少なくなっています*。
- CATディーゼルエンジンは、ULSD(硫黄含有量15 ppm以下の超低硫黄ディーゼル燃料)、または次の低炭素強度燃料を混合したULSDを使用する必要があります: · 最大20 %のFAME(Fatty Acid Methyl Ester、脂肪酸メチルエステル)バイオディーゼル**、または最大100 %の再生可能ディーゼル、HVO(Hydrogenated Vegetable Oil、硬化植物油)およびGTL(gas-to-liquid、天然ガス由来軽油代替)燃料。適切な用途については、ガイドラインを参照してください。詳細については、Catディーラにお問い合わせいただくか、『Caterpillar推奨の機械油水類』(SEBU6250)を参照してください。
- オートエンジン回転数コントロールは、機械が作動していないときにエンジンを自動的にアイドルモードにすることで、不必要な燃料消費と温室効果ガスの排出量を減らすことができます。
- AutoCarryは、ブレード上げを自動的に行うことでトラックのスリップを低減して積込みごとの効率を最大限に高め、燃料消費と温室効果ガスの排出量の低減に寄与します。
- CAT GRADE with Slope Assistは、GPS信号なしでブレード配置を自動化することで、コストのかかるやり直し作業や無駄な燃料消費、温室効果ガスの排出を回避するのに役立ちます。
- CAT GRADE with 3Dは、GPS信号を使用してブレードの動作を自動化し、効率と精度を高めることで、勾配設計に従ったり、燃料消費と温室効果ガスの排出量を低減したりするのを支援します。
- メンテナンスの間隔により、休車時間が短縮されるだけでなく、機械の耐用期間にわたって交換される油水類の量とフィルタの数が少なくなります。
- VisionLinkは、選択された日付範囲における毎日の運転時間燃料消費量を燃料タイプ別に計算して、監視対象の資産のCO2排出量を表示します。
- リモートフラッシュを使用すると、休車時間とメンテナンス時間が短縮され、資産の稼働効率を最大限に維持できます。機械の更新に関するアラートは、Catディーラのコンピュータから送信され、ディーラのサービスメカニックが現場にいなくても更新を展開できます。
- リモートトラブルシュートを使用して、Catディーラが稼動中の機械をコンピュータ上でテストできるようにすることで、メンテナンス時間が短縮され、最大効率での機械の稼動を維持できます。問題が特定された場合、サービスメカニックが最初に修正できるため、時間とコストを節約できます。
*いずれもD6K2との比較。生産性、燃料、CO2排出量は用途によって異なります。CO2排出量の計算は、2.2 U.S. gal/hrのNo.2米国ディーゼル燃料を使用した基準作業サイクルに基づいています。米国EPAのEmissions Hubの排出係数を使用し、IPCC2006 の方法論を適用しています。尿素水(DEF、Diesel Exhaust Fluid)関連のCO2を含みます。燃料の測定温度は15 °Cです。推定平均燃料消費の改善は、テストまたはProduct Link®データ(利用可能な場合)に基づいています。生産性の向上はテストデータに基づいています。
**後処理装置のないエンジンは、より高い混合率に対応し、最大100 %のバイオディーゼルを使用できます。